2025年度公開講座「はじめてのデジタルフォレンジックス演習」〜 サイバー攻撃の痕跡を実態解明に活かす技術 〜

後援:ストーンビートセキュリティ株式会社、Trellix
更新情報
- 2025/06/04
- ページを公開しました。
Webメールソフトウェアのゼロデイ脆弱性による情報漏洩やフィッシングによるネット証券口座の乗っ取り、標的型攻撃や身代金を要求するランサムウェアへの感染など、様々なサイバー攻撃の事案が報告されています。WAFや多要素認証の導入など、リスク低減のための施策とセキュリティ対策の啓蒙といった対処は行いつつも、いつかサイバー攻撃の被害に遭ってしまう可能性は否定できません。そのときに重要になるのは、被害を小さく抑えながら迅速に回復するための、コツコツとした日頃の取り組みです。情報システムの状態をきちんと記録・監視する仕組みを備えることで、早期発見や原因解明に繋げることができます。
明星大学情報学部では2015年度以降、後援各社の協力を得て、サイバー攻撃及びデジタルフォレンジックスに関する実機を用いた演習を、無料の公開講座として実施してきました。11度目となる今年は、3年ぶりにデジタルフォレンジックスを取り上げます。被害を単なる不幸な失敗と捉えず、サイバー攻撃手法の理解を次へと活かす糧とする演習を実施します。
演習は、約2週間の事前学習期間と、公開講座当日の演習本番に分かれています。事前学習期間の概要は以下の通りです。
- 当日の演習をスムーズに進行するため、開催の2週間前頃に予習教材を含む事前課題を提供
- 事前課題で使用する演習環境は、インターネット上に当方で準備
- 事前課題での演習環境へのアクセスは、参加者ご自身のPCとインターネット接続を利用
- 当方で用意するSlack(注)を通じてチームで協力し、事前学習期間に課題クリアを目指す
演習本番の概要は以下の通りです。
- 演習参加者はノートPCと電源アダプターを本学会場に持参
- 会場には電源とチームに1台のサブモニター(HDMI接続)、インターネット接続を用意
- 当日に利用する演習環境は、事前学習期間と同様のものを当方で用意
- 事前課題の経験を踏まえてチームで本番の課題に挑戦
参加形態は、(1) 演習環境にアクセスして事前課題と演習本番に参加できる演習参加と、(2) 当日の聴講のみの聴講参加の2種類があり、演習参加は事前申し込みが必要です。演習参加は高校生・高専生・大学生・大学院生の優先枠を設けた上で、社会人の方も含めお申し込み可能です(先着順)。聴講参加も事前申し込みを受け付けますが、空席があれば当日のご参加も可能です。
セキュリティには興味を持っているが、どのような勉強から手を付けてよいか分からないと考えている方、基礎的な知識を深めたい方、攻撃の実際的な手法についての入門編を学びたい方など、幅広い方にご参加いただければ幸いです。
日時 | 2025年8月24日(日) 13:00〜17:00 |
会場 | 明星大学 日野キャンパス 26号館 2F 201教室 |
(交通アクセス(公共交通機関をご利用ください)・キャンパスマップ) | |
参加費 | 無料 |
参加方法 | 2つのカテゴリーがあります。カテゴリー1(演習参加者)は事前申し込みが必要です。カテゴリー2(聴講参加者)も事前申し込みを受け付けますが、空席があれば当日のご参加も可能です。 |
応募締切 | カテゴリー1(演習参加者):7/30(水) |
カテゴリー2(聴講参加者):8/20(水) |
13:00〜13:20 | サイバー攻撃とサイバーレジリエンス |
(明星大学 情報学部 教授・丸山一貴) | |
13:20〜13:50 | デジタルフォレンジックス基礎 |
(Trellix プロフェッショナルサービス本部 エンタープライズサービス部 シニアトレーナー・高谷 宏幸) | |
14:00〜16:30 | デジタルフォレンジックス演習 |
(ストーンビートセキュリティ株式会社) | |
16:40〜17:00 | 表彰式・まとめと質疑 |
(明星大学 情報学部 教授・丸山一貴) |
カテゴリー1 | 演習参加者 |
定員 | 10チーム・最大30名(約半数は高校生・高専生・大学生・大学院生の優先枠とします) |
応募の条件 |
1. PC操作に習熟しており、セキュリティに興味があること。 2. インターネットのメールで連絡可能なメールアドレスを持つこと。 3. 安定してインターネットに接続可能なPC(WindowsまたはMac)を持つこと。 4. 公開講座当日にノートPC(WindowsまたはMac)を本学会場に持参して、演習本番に取り組めること。会場には電源とサブモニター(HDMI接続)、インターネット接続(5GHz帯の無線LANを予定)を用意します。会場ではPCをご用意しませんので、ノートPCをお持ちでない場合はPCレンタルサービスの利用をご検討ください。また、持ち込むPCには使用するOSおよびアプリケーションの最新の修正パッチの適用、アンチウイルス製品のインストール等、セキュリティ対策を実施してください。 5. 事前課題と当日の演習本番に取り組むため、以下の各アプリケーションをインストールし、利用できること。 5-1. Webブラウザ(事前課題へのアクセスと、演習環境への接続に利用) 5-2. Slack(事前学習期間にチーム内のメッセージとファイルの交換、サポートスタッフとの連絡に利用) 6. 開催日に加えてそれ以前の2週間程度、Slackを通じてチームで協力し、事前課題に取り組めること。PC操作の習熟度や予備知識によりますが、実作業時間は2から4時間程度を想定しています。この事前課題は項目7の練習を兼ねており、疑問点は本講座のサポートスタッフに質問することができます。 7. 演習にはWindowsデスクトップ環境を使います。ネットワークの知識としてIPアドレスとポート番号について知っていることが望ましいです。 |
申し込み | チーム単位(最大3名)にてお申し込みください。3名未満でお申し込みの場合、申し込み状況により他のチームと合併して、3名チームにさせていただく場合があります。先着順のため、定員を超えた場合はカテゴリー2の聴講参加者としてご参加いただきます。 【演習参加者 申し込みページ】 |
カテゴリー2 | 聴講参加者 |
定員 | 40名 |
応募の条件 |
特にありません。公開講座の一部のみご参加いただいても結構です。演習の時間中は別室で解説を実施予定です。 |
申し込み | 【聴講参加者 申し込みページ】 |
(注) Slack:大学や企業で広く利用されるコラボレーションツールです。演習参加者のチーム内でのチャットによる相談や、画像やファイルの共有、簡単なビデオ通話が利用できます。
明星大学 情報学部・情報科学研究センター 公開講座「はじめてのサイバーセキュリティ演習」担当
is-cyber2025_at_ml.meisei-u.ac.jp(_at_ を @ に置き換えてください)
本件に関するお問い合わせはメールでのみお受けしております。ご了承ください。障がいを理由とする合理的配慮の提供が必要な場合には、原則として7日前までに上記問い合わせ先へお知らせください。