EMPLOYMENT

進路・資格

自分の好きなことと、情報学部での学びが将来きっと結びついていく。

印部 太智 IMBE Taichi

2021年度修了 /
就職先 株式会社京都アニメーション

大学で学んであなたが成長した点を教えてください。

何でも効率良くしようすることや、プログラム的な考え方を日常の中でも常に意識するようになりました。
入学前はただ面前で起きることに対応するだけだった私ですが、大学でプログラムを書くことを勉強してからは、例えば家でメールを受信した際には別アドレスへの転送や自動返信を設定して抜け漏れを防ぐ仕組みにしておくなど、些細なことでも何でもシステム化する意識がついたんです。
ほかにも、一人暮らしの自宅から最寄り駅に向かう時でも習慣的にそのことを意識しています。コンビニで飲み物を買い、郵便局で書類を出し、そうするとお金が必要なので銀行に寄っておく。その導線を一番効率的なルートで行けるように考えている自分がいたり、日常に浸透している気がします。
こうした無駄を省く意識づけがあることで、システムに任せて自分自身はゆったりした時間の使い方ができるようになったことが成長したことだと考えています。

特に記憶に残っている授業、課外活動、ゼミ活動があれば教えてください。

1〜2年生でプログラミングの基礎を学んだあとに、3年生になって、自分の好きなテーマでいろいろなプログラミングを作っていったことが特に印象に残っています。
トランプゲームを作って遊んだり、ロボットを動かして絵を描いたり、チャットアプリのようなものも作りました。自分が学んだ基礎知識を用いて実際のシステムを作っていくことにとても面白さを実感しましたし、自信を持つことにもつながったように感じています。
また、私は大学院生の時にプログラミング教室でアルバイトをしていました。大学で学んだC言語やJAVA、それにPythonなども使って、小・中学生にゲームの作り方を教えたんです。みんなが「面白い!」と言ってくれたのが今でも印象に残っていて、情報学部で学んだことはいろんな人にとっての喜びを作り出すのだなと感動したのを覚えています。

現在のお仕事内容について教えてください。

情報システム室という部署で、社内のコンピューター全般の管理・保守業務を担当しています。
誰がどのパソコンを使って、どのソフトを使っているのか、アニメーターや管理職など職種や役職によって使うものが違いますので、それぞれの状況を把握して、トラブルがあれば確認して解決する、というのが主な日常業務です。少人数体制の部署ですので案件が重なった時には忙しいこともありますが、基本的には1人で現場の各トラブル対応をしています。
この会社に入社した経緯は、もともとアニメが好きだったのでアニメに携わりたいと思っていたことと、システムの仕事に就きたいと思っていた両方の願いが叶えられると考えたからです。私はアニメが好きですが、絵を描ける訳ではなく、色に詳しい訳でもありません。それでも採用試験で、情報学部で学んできたことやアニメへの想いをPRしまして、採用していただきました。
応募人数が多い企業ですので、狭き門を通過したね、と言われたこともあります。

大学での学びが今の仕事に生きている点について教えてください。

各種プログラミング言語を書けるということが採用の内定にもつながったと思います。明星大学情報学部で学ぶ内容は、とても幅広くて普遍的な学習だと思いますので、後で活きてきます。
例えば、日常業務であるトラブルシューティングでは、CPUとソフトの関係性を学んできた知識があるので、問題はハード面なのかソフト面なのか、といった作業の切り分けをすることができています。またネットワークも学んできていますので、インターネットが繋がらなければIPアドレスが原因と推察したり、サーバで使っているOS技術に対しても大学で少し触れていたため役に立っていたりと、今まで学んできた土台をもとに仕事をしていると本当に言えると思います。

これから明星大学に入ってくる高校生にアドバイスを!

明星大学は、いろんな学部が1つのキャンパスに集まった総合大学です。
私は地方から上京して来たのですが、入学して最初に思ったことは、人が多い!ということ。文系・理系を問わず本当にさまざまな面白い人たちがいて楽しい場所ですので、とにかくいろんなことに興味を持って入学してほしいと思います。
また、情報学部で学ぶことは、これからの将来ますます重要になると思いますし、可能性が広がる分野だと思います。AIもそうですし、各業界でDX化が謳われる時代が来ています。どんな業界であれ、情報学部での学びが自分の好きなこと関する仕事に結びつくことがきっとあると思います。私にとってのアニメじゃないですが、子どもの頃に夢見ていたチャンスにきっとつながると信じてください!