FACULTY

教員紹介

丸山 一貴 MARUYAMA Kazutaka

情報システムとセキュリティ研究室

プログラム開発環境やユーザインタフェース、サイバーセキュリティとその教育に関する研究

専門分野

  • プログラム開発環境
  • Webを中心としたユーザインタフェース
  • サイバーセキュリティとその教育
  • 大学ICTサービスの運用管理

研究テーマ

デバッグ
Web検索と閲覧の自動化
クラウドを利用したサイバーセキュリティ演習環境
高等教育機関における情報システムの設計と運用

研究分野とその概要

プログラム開発環境とユーザインタフェースを研究対象とし、コンピュータの性能を活かして、人間が行う作業を自動化するフレームワークの開発を行っている。
また、大学における情報システムの設計と運用に従事した経験から、高等教育機関における情報システムの運用管理と利用状況の分析に関する研究や、システム運用におけるセキュリティ確保と、セキュリティの教育に関する研究を行っている。

逆実行デバッガ

プログラムの誤りを特定するためのデバッグ作業において、プログラムの実行制御に関する定型的な作業があることに注目した。この作業を自動化するため、
(1) プログラム処理系を介した対象プログラムへの補助コードの自動挿入機能と、
(2) 補助コードを利用して対象プログラムの実行制御を自動化したデバッガを開発した。

従来はデバッガの自動制御機能を注意深く利用することに労力を割いていたが、この負担を軽減することで、デバッグの本質的な作業に集中できるようになった。

Web検索と閲覧の自動化

Webでの検索結果画面で各検索結果を個別に確認する作業が定型的であることに注目した。
各結果ページを表示して検索した単語を探す部分を自動化するため、
(1) GUIを持たないヘッドレスブラウザで各結果ページを取得し、
(2) ページ内で単語を検索してその周辺領域(視覚的コンテキスト)を画像として保存するシステムを開発した。

従来の文字による検索結果画面の代わりに、保存した画像群を提示することで、Webページを見慣れているユーザにとってどの検索結果が有用かを視認しやすくした。また、これらをクラスタリングすることで、認知負荷を軽減する試みを行っている。

実践的演習を伴うサイバーセキュリティ公開講座のオンライン化

サイバーセキュリティ初学者向けの演習を伴う公開講座を対面式で実施してきたが、COVID-19の影響によりオンラインで実現することとなった。オンラインの演習環境とスコアサーバを利用することに加え、演習に取り組む各チームごとにZoomのブレイクアウトルームとSlackのプライベートチャンネルを割り当て、スコアサーバに現れない各チームの活動状況を可視化する試みに取り組んでいる。

卒業研究・修士論文題目

  • 画像における色の近さを用いたスマートフォン画面の認証方式
  • 変数の変更履歴を用いたデバッグ支援
  • 所要時間に着目した鉄道の路線図表示
  • 仮想空間におけるライフログと可視化
  • 書棚画像の背表紙の文字情報を用いた書籍境界検出
  • 博物館観覧者の脳波測定による反応の推定
  • 駅構内の案内サインを対象とした全天球画像による光学文字認識
  • ドライブレコーダーによる渋滞車線認識
  • 楽曲のジャンル/サブジャンル分類
  • タントリックス AIプレイヤーへの中盤の妨害戦略の実装と評価
  • 精⾁商品の好みを定量化する⼿法の提案
  • 学生の注目箇所に基づく科目を超えた関連ページの発見
  • ウォーキング経路選定のための見晴らしの良い地点の抽出
  • スカルにおける人間らしさを感じさせるAIの実装と評価
  • COVID-19前後における脆弱性情報と攻撃プログラム公開までの時間差に生じた変化
  • 非同期コミュニケーションツールにおける議論の議事まとめ支援
  • オンデマンド講義において学習行動を促すための環境音の生成