FACULTY

教員紹介

横山 真男 YOKOYAMA Masao

音楽と楽器の研究室

楽器の音や音楽を情報処理の立場で研究

専門分野

  • 音響工学

研究テーマ

音楽情報
数値シミュレーション
流体工学
ヒューマンインタフェース

研究分野とその概要

音と音楽を通じた情報機器と人間のインタラクション&コミュニケーションの世界。そこには、意外と知られていない様々な不思議がたくさんあるのです!

音や音楽、楽器について情報工学の視点から研究を行い、アプリやソフトウェアへの利用を考えています

みなさん、普段聞いている音の原理を知っていますか? 音という物理現象は、一言でいえば空気の圧力振動です。しかし、その原理を知るには音響工学と振動工学が重要なカギを握っています。当研究室では、音、音楽、楽器などを情報科学の視点から研究を行い、アプリやソフトウェアへの利用を考えています。さらに、人工知能、数値シミュレーション、CG、流体工学など幅広く「情報科学」に関する様々な研究しています!

ストラディヴァリの名器の謎?

いまや数十億円することも珍しくないイタリアのアンティーク・ヴァイオリン。特に、300年も前に作られたストラディヴァリやグァルネリらが製作した名器は多くのプレイヤーや研究者を虜にしてきました。その魅力はどこにあるのか?産学連携プロジェクトにより、世界最高水準の数値シミュレーションとマイクロCTスキャンを使った技術でその謎に挑戦しています。また、音声言語処理や人工知能の技術を取り入れて、ヴァイオリンの音色の識別と定量化、そして音によるストラディヴァリの鑑定の可能性を探っています。

コンピュータや数理で芸術的な音楽作品はつくれるのか?

20世紀の現代音楽はクセナキス、ケージ、シュトックハウゼン、シェフェールらの多くの革命的な作曲家によって新たな領域に突入しました。現在、コンピュータの利用による音楽制作は、人工知能による自動作曲・編曲やMAX/MSPによるエレクトロニクス作品が盛んに行われています。当研究室では、脳波計やモーションキャプチャによるセンサーミュージック、人工知能・アルゴリズムによる楽曲生成、黄金比による新音律・音楽の提案など、コンピュータプログラムによって芸術作品の創作に取り組んでいます。

生活の困ったことを流体工学で解決!

流体工学と数値シミュレーションで日常の問題に取り組んできました。 例えば、液だれに悩まされたことは皆さんご経験あるのでは? 鍋やコップなどの注ぎ口から汁やジュースがぽたぽたと… これ、容器の口の界面張力と液体の慣性力のバランスが原因なのです。つまり、容器の注ぎ口の撥水性を高めればかなり解消されることが分かりました。(特許取得)