VOICES

先輩たちの声

子どもたちと一緒に手を動かし、等身大で体験や発見をしながら成長します。

K.Akito

2023年度卒業 /
都道府県教育委員会 / 中高教員

本学で学ぶことで得たことを教えてください。

私が一番成長したと思っている点は、目的を持つ意識です。明星大学に入学する前は、目の前の行動を考えるだけで精一杯で、この先どうなるのかまではイメージが定まっていなかったと思います。大学の研究室で目的を定めた方が良いとアドバイスをいただき、それが大事なことだと経験を持って実感していきました。卒業論文でも何がしたいのか目的がはっきりしないままだと停滞しがちですし、モチベーションも保てません。何をやっているのだろう、という焦りも出てきます。私の卒論は無限ループサイフォンと呼ばれるものを現実に再現することがテーマでしたが、試行錯誤を繰り返す内容のため目的意識がなければ途中で心が折れそうになります。そういった点はこれまで自分の弱点でもありましたので、目的意識をしっかり持つことで完成までモチベーションも保て、自分の内面の成長に大きくつながったと思っています。

印象的な授業またはプログラムを教えてください。

研究室内のゼミが楽しかったです。異なるゼミが交わる合同ゼミもあり、とても充実していました。大学の授業というのは先生1人に多数の学生という構造が基本だと思いますが、ゼミでは距離感が近くなり、先生独自の考え方に近くで触れられることも有意義でした。私が所属するゼミは、数理的なおもちゃをテーマにすることも多く、子どもたちが面白がりながら学びを体得していくという学習法が自分にとって新しい視点で、惹き込まれました。目で見て興味を引くものに子どもたちも食いつくはずですので、一緒に手を動かしながら学んでいく未来に希望を感じ、これから自分もそういう授業構成をしたいと思いました。将来どういう先生になりたいかというイメージもゼミを通じて出来上がっていったと思います。

就職活動を振り返ってみていかがですか?

私は大学入学前から、数学の先生になりたいと思っていました。さらに今の時代はITが身近な世界ですし、自分自身がプログラムや情報処理に関心があったこともあり、情報の教員免許も取得できる情報学部へ入学しました。教員採用試験への勉強は、大学2年生の3月あたりから、いわゆる赤本・青本を買って、ひたすら勉強を進めました。大学にもサポートとして教員との面談や小論文対策講座などがありましたので、毎週のように参加して、先生からもアドバイスをいただき弱点を克服していきました。特に先生との面談では、自分が教員として将来やりたいことをどんどん話して、子どものためになる授業について討論し、それがそのまま面接対策にもなっていたと思います。中高数学と情報の3つの教員免許を取得し、私立も公立も対象として受けましたが、私立の複数校から情報の教員としてのお誘いもいくつかあり、情報の教員の現場ニーズをすごく感じました。結果的に私は公立校の数学教員として採用をいただきましたが、教育学部では取得できない情報の教員免許も取っていることは自分の価値を高めてくれたと思いますし、情報学部で学んだことは自分にとって良かったと思っています。

これから明星大学に入ってくる後輩にアドバイスを!

大学4年間は、自由な時間が多いです。自分がやりたいことを明確にして、何のために大学に来たのかを見つけることを目的として大学生活をスタートすると良いと思います。世の中はどんどん情報分野が発展してきています。活躍できるシーンはすごく多いと思いますし、情報の教員免許はまさに即戦力の鍵となります。それに情報学部の学びは、教員に限らないことで、多種多様な実験を通して活用性の高い学びを得ることで視点も広がり、他分野でも活用できるものが身につきます。企業に就職する同級生もいますし、皆それぞれが自分の好きな道を見つけ、可能性を広げていくことができます。明星大学には、とにかく親身になってくれる先生が多いです。何かあれば先生を頼ればいいです。自分が目的意識を持っていれば、大学は応えてくれます。ぜひ4年間を有意義に過ごしてください。私もここで学んだことを活かし、教師としてはもちろん、一人の人生の先輩として子どもたちと接し、ともに等身大で体験や発見をしながら成長していきたいと思っています!