本学で学ぶことで得たことを教えてください。
私は高校でパソコン部に所属していました。パソコンに詳しい先輩の影響で私もパソコンに詳しくなっていきましたが、顧問の先生が情報の担当だったことから情報という分野にも関心が出てきて、自分の適性があるのではと考えるようになっていきました。
明星大学情報学部は各分野の専門の先生がいるので、多くの知見を得ることができます。私はセキュリティ分野を中心に学んできましたが、教職を経験されている先生方も多く、現場のリアルな話を聞くことができる環境はとてもありがたかったです。先生ごとに専門分野がありますので、いろいろな先生から多くの実践的なことを学んできました。やはり“教育の明星“というだけあって、今まで蓄積されてきた資料や先輩の実体験などの情報量が圧倒的に多く、その恩恵を多く得られる良い環境だと思います。
印象的な授業またはプログラムを教えてください。
2年生の時に履修した「オブジェクト指向言語」という授業で、Javaという言語を使って授業の最後にチームで1つのプログラムを書き上げることがありました。初めて複数のメンバーでプログラムを書くことを経験して、設計から考えて書くことができたことは良い体験となりました。手順に従って段階を経て作っていくことを丁寧に学べたことが大きな財産でした。
普段自分が触っているコンピューターはあくまで上層であって、その下層を知るという意味では、OS(オペレーティングシステム)の授業やコンピュータネットワーク、コンピュータアーキテクチャといった基盤の授業を受けることも大変意義がありました。自分が使っているパソコンを理解する解像度も上がってきますので、やりがいがありとても面白かったです。
研究室では、周りの人の意見や発表を聞いて自分の考えも洗練されていくことに楽しさを感じていました。私は緊張すると早口になってしまう癖があるのですが、それを他の学生に指摘してもらって修正したり、自分だけだと見解が偏りがちな研究も、友達とも意見交換しながら取り組むと、新しい発見が常にありました。
私が所属した研究室では、他大学の研究室と交流会をすることもありました。そうした体験でも、ジャンルが違うところから出てくる意見や、別の視点や考え方に触れ合い、次第に成長していくことができたと思います。
また研究室には「輪読」といって、章ごとに担当を分けてみんなで1つの書籍を読んで理解していく活動もありました。それぞれが深掘りした学びを共有し合えるので、効果的に得るものが大きかったです。セキュリティの本を輪読した時には、普段は何気なくやっていることがセキュリティ上で怪しいことだと分かる気づきがあったりもしました。その経験は、社会に出た時に企業において重要なことだったりしますので、とても有意義な学びだったと実感しています。
就職活動を振り返ってみていかがですか?
私は情報と数学の教員免許を取得しました。現在は情報の免許だけで情報の先生にはなれますが、私の入学当時は両方の免許が必要でしたので、自然と2つの免許取得を目指しました。数学はそこまで得意とは言えませんでしたので、改めて勉強し直しました。高校も文系でしたので参考書を買って来て自分でやったり、先生が作成してくださった資料を読み込んで復習したり、高校時代の教科書も改めて読み返して一生懸命勉強しました。
明星大学は、免許取得のために授業でもしっかりフォローしてくれます。教育に関するサポートがとにかく手厚いので、とても準備がしやすいです。教員採用試験のための面接練習も毎週お願いして積み重ねました。明星大学は実際に入学してみると、自分が学びたかったことが、それ以上に得られる大学で、入学してとても良かったと思っています。
教員採用試験については、筆記試験はあまり大変だと感じなかったのですが、面接と論作文は準備が必要だと思っていましたので、教職センターが主催する講座を利用したり、さらに個人で先生にお願いして対策をしました。
明星大学には過去の教員採用試験の資料が膨大にありますので、面接で聞かれやすい設問などを多く調べることができました。また、明星大学図書館には購入希望制度というものがあり、必要な書籍を申請すると、図書館がそれを購入してくれます。私はその制度を利用して、欲しい学びを好きな時に得ていくことができました。
受験した都道府県の具体的な教員採用試験の流れとしては、4年生の3〜4月頃に出願書類を提出して、教育実習が6月にあり、試験は7月に筆記試験、そして集団討論と論作文試験や面接試験が8月にあり、合格発表が9月の終わり頃です。私は無事に志望する埼玉県に合格できました。
発表日はアルバイト先で結果を知り、アルバイト終了とともに大学へ駆けつけ、お世話になった先生方に報告しました。みんなとても喜んでくれました!
これから明星大学に入ってくる後輩にアドバイスを!
使えるものはすべて使おう!というのが私の考えです。図書館の購入希望制度もしかり、教職センターや、情報学部にある学部事務センターも、とにかくサポートが多いので、使えるものは何でも使って自分の目標を達成してください。明星大学には、情報学部の資格取得の支援講座もあれば、プログラミング寺小屋という情報学部独自のサポート制度もあります。色々なプログラミング言語に詳しい教員も多くいるので、分からないことは何でも聞きにいけばいいんです。プログラミングに興味はあるけど少し行き詰っているという人がいたら是非入学するといいと思います。逆にある程度できる人も、何でも聞ける先生がいるから専門を研ぎ澄ましに来たらいいと思いますよ。
教員志望であれば、“教育の明星”だけあって、過去問が多数ありますし、実際に小学校~高校の先生をやってきた先生方が多くいます。プログラミングに興味があるだけでもいいと思います。デザイン、システム、IoT、インタラクション、AIなど人それぞれきっかけはいろいろだと思いますが、情報学を学ぶなら明星大学情報学部に来れば間違いないと思います!