VOICES

先輩たちの声

大学生活の4年間はあっという間。
その中で興味を持ったことに何度も
挑戦し、学会での成果発表を通じて
さらなる成長を実感しました。

T.Yuki

2024年度卒業 /
NTTデータグループ企業

本学で学ぶことで得たことを教えてください。

小学生から高校生までずっと野球をやってきた私ですが、大学生になる頃にはプレイヤーよりも指導者になる勉強に興味が出てきていました。スポーツの分野でもデータ解析は当たり前になってきて、これから将来さらに発展の余地がある分野ですし「スポーツ×情報」を自分のキーワードに将来を考えていこうと思っていました。ちょうど高校時代の野球部の顧問が情報の先生でしたので、教員としての指導者の道も可能性としてあると思い、そのビジョンも描ける明星大学情報学部に入学しました。

大学生活では、アウトプットの重要性を学ぶ機会が多くありました。高校では知識を詰め込むことを重視していましたが、大学では自分の関心のある分野をさらに深め、学んだことを積極的に発信するようになりました。入学時はコロナ禍の影響でオンライン授業が中心でしたが、次第に対面授業が増えるにつれ、コミュニケーションの機会も広がり、より充実した学びを実感できるようになりました。特に、3年生で研究室に所属したことが転機となりました。研究室の先生は発信型の学びを重視していたため、積極的にアウトプットする環境が整っており、刺激的な学びが増えました。
周囲としっかり意見交換をしながら知識を共有すると、自分が使っている技術や発想が行き詰まったとしても、異なる分野との相乗効果によって新たな突破口が見つかることを実感しました。

明星大学情報学部は、同じ情報という分野でもさまざまな研究領域が網羅されているのが特長です。私は画像解析と人工知能を主に扱う研究室に所属していますが、自然言語や、統計学といったビッグデータを取り扱っていく領域もあります。今は、情報・ITというとトレンドのようですが、実はかなりさまざまな領域がありますので、自分が進む分野もここで学びながら選べることは大変ありがたい環境だと感じました。自分は「学会に行きたい!」と発信し行動することで、実際に学会に参加することが出来ましたが、自分の目標を叶えられる環境の整った大学が明星大学だと思います。

印象的な授業またはプログラムを教えてください。

「プロジェクト実習・実験」という授業が特に印象的でした。私が受講したのは、AIを活用して自分で選んだ課題を解決するシステムを構築する実習です。他にも、インタラクティブ技術に関する実習やネットワーク構築、IoTに関連した実験など、さまざまな内容がありました。この授業では、講義を受けるだけでなく、学生主体で実際にプログラムを作り上げる点が特徴的でした。
プロジェクトを遂行し、決められた期限内に成果物を完成させる過程がとても楽しく、強く印象に残っています。また、学生同士で話し合いながら計画を立てる機会が多く、チームでのコミュニケーションが非常に重要でした。その結果、協力して課題に取り組む力や、実践的な問題解決能力が身についたと実感しています。

また、学会にも参加させてもらい、とても印象に残っている思い出です。
私が初めて学会発表を行ったのは3年生の時です。大分で行われたDIA2024(動的画像処理実利用化ワークショップ2024)で発表しました。学会の発表のためにパワーポイントで資料を作成し、スライドで発表することの大切さはとても勉強になりました。私はポスター展示とデモ展示をさせてもらったのですが、口頭での発表も注目を集めて魅力的ですが、ポスターセッションもすごく魅力的で、ただ発表を一方的にするだけではなく、対面で対話しながら、個別に説明して深掘りしていくのが醍醐味です。アウトプットと同時にインプットもあり反応を得られる。自分がしてきた研究について、さらに高まっていく実感があり、とても有意義なものでした。
去年の8月に熊本で行われたMIRU2024(第27回 画像の認識・理解シンポジウム)という学会があったのですが、その分野での有名な大学や国内外の有名企業も多く参加している学会で、そのような研究室の方々から興味を持って質問してもらえことで、喜びはもちろんたくさんの学びがありました。当日はディスカッションも盛り上がって、休む間もなく人が訪れてくださり、とてもエキサイティングな体験でした。まさにアウトプットすることの意義を感じましたし、楽しい挑戦でした。

就職活動を振り返ってみていかがですか?

就職活動を始めた当初は具体的なビジョンが見えていませんでした。プログラミングが得意というわけでもなく、IT企業で働くイメージもあまり湧いていなかったのですが、研究室でお世話になった先輩が就職した会社の話を聞くうちに興味を持ち、企業研究や自己分析を進めるようになりました。

明星大学には就職センターがあり、さらに情報学部には学部事務センターもあるため、相談しやすい環境が整っています。私も就職活動に悩んだ際には、よく相談に訪れました。特に私は文章力に自信がなかったため、書類作成の際には書き方のアドバイスを受け、大変助かりました。また、学部事務センター主催の就職活動ガイダンスにも積極的に参加し、企業研究を進めた結果、自社開発でサービスを提供する企業の中でも、特に法人向けの事業を展開する企業が自分に合っていると考えるようになり、志望先を絞ることができました。

最終的には、3年の夏から秋にかけて4社から内定をいただきました。学部事務センターのサポートがあったおかげでスムーズにスタートを切ることができましたし、システムエンジニアとして働くビジョンを固めることができたのも大学の支援のおかげだと感じています。就職が決まった今は、さらに研究に集中できる環境が整い、より深く学びを深めています。

これから明星大学に入ってくる後輩にアドバイスを!

やりたいことには何でも挑戦するとよいと思います。自分の考えを発信し、積極的に意見を述べることがとても大切です。現代はインターネットが普及し、対面でのコミュニケーションが減りがちですが、直接対話を通じて積極的にアウトプットすることが、自分の財産になっていくと感じています。

「情報」や「IT」と聞くとパソコンのイメージが強いかもしれませんが、新しいサービスは常に人との関わりの中で生まれ、チャレンジを重ねながら創り上げていくものです。私自身、パソコンが得意とは言えませんでしたが、積極的に発信することを自分の強みと考え、努力を続けた結果、何とかやり遂げることができました。皆さんも自信を持ってください!

私は、学校は「失敗する場所」だと考えています。実際、初めて学会に参加した際にはレベルが低いと言われ、挫折を味わいました。しかし、試行錯誤を重ねることで、確実に成長することができました。失敗を恐れずに挑戦し続けることが、成長への一番の近道です。

明星大学は、学びの領域が広く、図書館や実習室などの環境も充実しており、チャレンジするには最適な場所です。教授や先輩との距離が近く、大学院生も身近にいるため、学びやすい雰囲気があります。研究室によっては1年生からゼミに参加できるところもあり、意欲を持って取り組めば、多くの人が協力してくれます。

大学生活は意外と短く、4年間はあっという間です。だからこそ、やりたいことがあれば、迷わず挑戦してみてください!