明星大学 明星大学
明星大学情報学部
卒業研究アーカイブス
Archives
2022

最優秀賞

兼松 美羽

〜Collective Shadow Display〜
プログラマブルな小型ロボットによる影ディスプレイの提案

概要

本研究では,プログラマブルマターである小さな小型ロボットtoio(以後,キューブとする)をプログラムすることで動きを制御し,単一光源を当てることで生成される動的な影を用いた影ディスプレイを提案する.4種類のコントロールデバイスを操作することでプログラマブルマターが動き,アート的にシルエットを作成する.プログラマブルマターの組み合わせによって段階的にシルエットを作成し停止した際に完成する.4種類のデバイスそれぞれで表示されるシルエットは異なり,鑑賞者は自分でシルエットを選定することが可能である.影ディスプレイに対する評価実験,評価アンケートを行った.これらの結果から改善案や今後の展望を述べる.

担当教授からのコメント

尼岡 利崇
プログラマブルマターの動き,実影によりイメージを作り出す過程,そして作り出されたイメージ,全てにおいて興味深い作品である.
プログラマブルマターとはプログラミング可能な物体を意味し,本作品ではその物体が作り出す実際の影によって,イメージを美しくかつ興味深い方法で表示するものである.
この作品の独創性は,プログラマブルマターが作り出す影をピクセルのように扱い,それら影の集合体でイメージを作り出す点にある.
本作品は,アート作品であるとともに,その手法が情報提示システムとしての可能性を有する点でも評価できる.
百聞は一見に如かず,実際の作品を体験してほしい.
ダウンロード PDFのダウンロード