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熊田 晴香

太陽光を活用した視覚表現に関する研究

概要

本研究は普段意識しない太陽光を具現化し,制御することによって,都市においても自然と隣り合う感覚を呼び覚ますことを目的とし,電力供給方法以外の太陽光の新たな活用方法を模索した.基礎研究では光を重ねると輝度を上げる性質を利用し,反射光の加算方式による情報の提示を試みた.さらに発展させ,分光による色彩情報を付与したアート作品を制作した.

担当教授からのコメント

尼岡 利崇
本研究は、太陽光を情報提示システムとメディアアート作品に活用する研究である。
情報提示システムとしては、3つの反射光を重ねることで4階調の明度を持つ1つのピクセルとして扱い、これを5ピクセル分用意することで、情報提示システムを提案している。
アート作品は、ダイクロイックフィルムを用いることで、太陽光から色彩を持つ光を生み出し、自律型小型ロボットを制御することで色彩を変更している。
自由に動くロボットの動き、そしてそれによって動的に変化する色彩でアート的表現を行う作品である。
提案手法と作品は、いずれも太陽光を活用した視覚表現として独創的であり、興味深く、そして美しい。
また、2つの作品を高い技術力を駆使して実現していることから、技術賞の受賞にふさわしい研究である。
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