GIGA スクール構想によって、生徒1 人に1 台のデジタル端末が提供されるようになった。文部科学省が推奨するスペックは、タッチパネル対応のデバイスが含まれている。しかし、教育環境の差異により、推奨スペックを満たさないノートPC が導入されている学校も存在する可能性もある。具体的に小学校へ教育実習へ行った学生から「端末に書き込みができなかったため、漢字指導のときにタブレットのように書き込みができたらよかった」という体験談を聞いた。このような問題はデジタル端末の導入が進む中で顕在化してきている課題の1 つである。この問題を解決するために、タッチパネル非対応のノートPC にタッチ機能を付加する「AirBar」に注目した。AirBar を有効的に活用することによってさまざまな学習活動のサポートに活用できる可能性がある。本実験では、タッチパネル非搭載のノートPC にタッチ機能を付加するデバイスの検討をする。そのために、AirBar における習字学習および理科の学習方法の実現可能性を明らかにする。