卒業研究アーカイブス
本研究では，日常的な「もの」に物語性を付与する「ナラティブインタラクション」という手法を提案する．ナラティブインタラクションは，第一に「物語を伝えるためのインタラクション」，第二に「インタラクションそのものに物語性を与える」，という二種類のインタラクションを指す語として定義する．ユーザーと「もの」とのインタラクションを通じて「もの」に物語性を与え，「もの」に対して愛着を沸かせ，ユーザーと「もの」との関わり方を変化させることを目的としている．第一の考えに基づき，消しゴムに対して物語を与える「消し太郎＆消し子」，第二の考えに基づき，虫眼鏡を覗くという動作に物語を与える「ざ・わーるど・おぶ・むしめがね」というナラティブインタラクション作品を制作した．
