受賞・表彰

尼岡研究室の学生が映像表現・芸術科学フォーラム2024にて3件の研究発表を行い、優秀発表賞を受賞しました

2024年3月5日(火)に東京工科大学 八王子キャンパスで開催された「映像表現・芸術科学フォーラム2024 (映像情報メディア学会)」で尼岡研究室所属 情報学研究科修士1年の兼松美羽さん、清水海人さん、情報学部4年の熊田晴香さんが研究発表を行いました。そして本学3件の発表中、兼松さんの研究が優秀発表賞を受賞しました。

 

 

 

受賞した兼松さんからのコメント

この度は、優秀発表賞を受賞し、大変嬉しく光栄に思います。尼岡先生をはじめ、ご指導いただいた皆様に心から感謝申し上げます。今回の研究発表は、今後の研究方針を決定する上で極めて重要な機会でした。これまで建築に興味を持ち、情報の融合によって建築を拡張する研究や作品制作を行ってきましたが、具体的なアプローチに悩んでいました。今回の発表を通じて、窓に焦点を当て、建築を情報学的視点から捉えた際の自身の考えを整理することができたと感じています。まだこの研究の出発点に立ったばかりですが、今後も精進し、研究に励んでいきたいと思います。改めて、この度は誠にありがとうございました。

 

研究発表内容

  • 兼松美羽さんの研究(優秀発表賞)

風が射す ~ ダイクロイックパネルを用いた自然のゆらぎを室内に取り込む窓の制作 ~

本作品は、窓の機能を拡張し風の動きを光として室内に取り込む作品である。外部に風速計を設置し風量を測定する。測定された風量に応じて窓ガラスをモチーフにしたパネルが傾く。パネルにはダイクロイックフィルムが貼られており、日光が当たると室内に透過光が差し込まれる。風の動きを光として室内に取り込み、自然のゆらぎを室内に取り入れる。 

 

 

 

  • 清水海人さんの研究

Twisted Band Display ~ 紐とねじりを利用した情報提示手法の提案 ~

本研究では平行に配置した2本の紐とギア機構によるねじりを利用し、素材の色の変化によって情報を表示するディスプレイを提案する。ギアにより平行の2本の紐をねじり、交差させることで,紐の表裏が反転し背面側の色が表示される。反転および並行したゴム紐を1つのピクセルとすることで情報を表示する手法を提案する。

 

 

 

  • 熊田晴香さんの研究

太陽光を用いた視覚表現手法の提案

本研究は太陽光と情報技術を組み合わせ、情報提示手法の提案とアート作品の制作を行う。情報提示手法では、光が重なると輝度が上がるという性質を利用して反射光の輝度による情報提示ディスプレイを提案する。アート作品では、太陽光を分光することで太陽光から生成した様々な色の光の矩形の色彩、動き、色の混色を鑑賞する作品となっている。

 

 

 

 

 

関連リンク: 映像表現・芸術科学フォーラム2024