その他

富澤常勤教授が第28回日本統計学会賞を授賞しました

明星大学のデータサイエンス学環の創設に携わり、統計学・データサイエンスに関する教育・研究のさらなる発展に尽力している富澤貞男常勤教授(情報学部所属)が、第28回日本統計学会賞を受賞しました。

日本統計学会賞(英名:JSS Award)は、統計学の研究および普及に対して貢献した個人に対して、その功績を顕彰するために、日本統計学会より授与されるものです。

日本統計学会は、昭和6年(1931年)に創立され、統計学の発展や普及のための研究・教育活動や社会的活動を行なっている学会です。

富澤教授の受賞理由には、その永年にわたる研究および教育での統計学への貢献はもとより、本学データサイエンス学環の創設に携わるなど統計学・データサイエンスの発展にも多大なる寄与をし続けているということが挙げられています。

富澤教授の受賞理由

  • 数理統計学における分割表解析を専門とし、数多くの優れた業績を挙げている。特に、正方分割表解析におけるモデル、モデルの分解、モデルからの隔たりを測る尺度に関する研究は、極めて斬新かつ独創的であり国内外の研究者に大きな影響を与え、分割表解析の発展に大きく貢献した。これらの方法は、医学・薬学、社会学、心理学など幅広い分野で応用されている。
  • 多くの博士を輩出するなど後進の育成にも尽力している。
  • 学会での要職を多数歴任するなど統計界への貢献も顕著である。
  • 明星大学のデータサイエンス学環の創設に携わり、統計学・データサイエンスに関する教育・研究のさらなる発展に尽力している。
    ※受賞理由は日本統計学会「2023年度学会賞受賞者の紹介」より抜粋

授賞式

授賞式および記念講演が、2023年9月4日(月)に2023年度統計関連学会連合大会(2023年9月3日〜7日に京都大学にて開催)において、執り行われました。
この大会は、統計関連の6学会からなる連合が開催する大会です。記念すべき第1回目の統計関連学会連合大会は、2002年9月に明星大学で開催されました。

連合大会の詳細は次のURLをご覧ください:
https://confit.atlas.jp/guide/event/jfssa2023/top?lang=ja

大会ではA会場からH会場まで平行して8会場で講演等が行われました。第2日目である2023年9月4日(月)の午後に日本統計学会企画セッションとして日本統計学会会長講演、各賞授賞式、各賞受賞者記念講演が一番大きい会場であるG会場(京都⼤学8号館3階 NSホール)で行われました。
午後の前半(セッション1)では13:00~15:00まで、会長講演および各賞授賞式が行われました。授賞式では各賞の受賞者に表彰状等が贈られ、富澤教授に「日本統計学会賞」の表彰状と記念品が日本統計学会会長から贈呈されました。なお、「日本統計学会賞」は日本の統計学の学術研究において最も権威ある賞と認識されています。
午後の後半(セッション2)では15:30~17:30まで各賞受賞者4名の受賞記念講演が行われました。富澤教授は「分割表における対称性の解析」というタイトルで講演しました。